目次
はじめに
最初から断っておくがこの文章は、暴露すぎて僕が務めていた前の会社の方々からはおそらく良く思われないでしょう。。。
しかしこの文章は、働きすぎてがんじがらめになって思考停止寸前で未来が見えなくなりかけてる、昔の僕みたいな人に向けたメッセージである。
その時の心情や出来事も含めてかなり赤裸々に綴りました。
ブラック企業の定義
「うち、ブラックだからな〜」
なんて言葉を発する人をかなり見かける昨今、
ブラック企業の定義とは、
劣悪な就労環境、
一番わかりやすい指標となるのは
【サービス残業の多さ】だと思う。
僕の務めていた建築会社(就職1社目)
は、朝6時〜7時には出社して、夜24時に帰れたらラッキーぐらいの、
むしろ事務所に一週間連続泊まるなんてザラな毎日。
オフィシャルな休みですら月4日。
だけど仕事が終わらないのでそのうち2日は潰れて、実質月2回のお休み以外は全ての時間を仕事に割いた。
サービス残業なんて軽く200時間とか超えてたと思う。(全く話を盛ってない100%実話)
(なぜか残業を37.5時間までしか申請できない風潮があった)
それで月の給料なんて30万いってないぐらい。本当に恐ろしい。
30万弱なら良いじゃない、
と思う人もいるかもしれないが、
「一日16時間働いて30連勤してくれたら一日1万あげるよ」と言われても誰だって絶対嫌だと僕は思う。
僕だけでなく、その会社に勤めて
“現場監督”の仕事に就いていた人は平均的にそのぐらいは働いていたと思う
その時はそれが普通だったので麻痺していた
麻痺する過程5ステップ
1.周りも皆それぐらい働いてる
2.上司には「俺の時はもっと働いていた、今のお前らはまだマシなほうだ」と言われる
3.「そうか俺らは恵まれている方なのか、もっと頑張らないと」となる
4.さらに休みがなさすぎて会社以外の人と会う時間が取れなくなり、休みの日も疲れすぎて寝るだけになり、外の世界の情報が全く入ってこなくなる
5.会社だけが生活の全てになり、そこで認められるためには(嫌われずに居場所を確保するためには)働き続けないといけない
この過程でしっかりと麻痺状態に陥る。
僕がブラック企業で心底驚いた発言ベスト3
第3位
「マイホームを建てたらだいたい転勤になる」
マイホームを建てるということは、
企業の信用を元に
多額のローン(という名の借金)を背負うということ。
そのローンの返済がある限り、
容易に仕事を辞めることはできないだろうという憶測の元、しっかり僻地に飛ばされる。
いや残酷すぎる!笑
第2位
「子供に忘れられて大泣きされる」
子供が寝てる間に帰ってきて、子供が起きる前に出社するのが常なこの業界。
月に1.2度ある休みの日に子供と遊ぼうとすると、父親と認識してもらえず泣かれるというのだ。
こんな寂しい話があるだろうか。
僕だったら「俺は一体何のために働いているのだろう?」と悲しくて途方にくれる。。。
第1位
「この仕事は親の死に目にも会えない仕事だ」
僕の少し年上の先輩が、おばあちゃんが亡くなってその葬式のために九州に帰省して、2〜3日ほど仕事を休んでいた時の話。
それを見たさらに年上の上司が、
「祖母の葬式と言えど休みすぎだ。仕事優先にすべき。普通だったら許されない。この仕事は親の死に目にも会えない仕事だ。」
と話していた。
かなり真剣にその言葉を放つので、
僕の方が間違ってるのか…?
と一瞬、躊躇ってしまうぐらいだった。
いやいやそれはさすがにおかしい。
家族を、そして自分を幸せにするという【目的】のために働くという【手段】を選んでるのであって、
もはや働くことが全てで、
どんな理由であれ休むことが悪という、
完全に目的と手段が逆転している。
洗脳されてるというか、自分を洗脳しきっている。
会社員1人が何日か休んだって、
会社は正常に動き続けるし、建物だってちゃんと建つ(建築会社なので)
けれどその人にとって祖母はたった1人。
天秤にかけるまでもない話。
もし仮に僕の親が亡くなって葬式に向かう背中を指差され
「あいつは甘えてる」
なんて言われた日にはどん底の気分である。
これを聞いた時にはすでに僕の心はこの会社から離れていたのかもしれない。。。
僕が自己洗脳を解いたキッカケ
就職して1年目は上司に恵まれ、
尊敬する2人の若手所長の元に着くことができた、
“結果に対しての貪欲さ”
はこの時に骨身に染みるほど学ばせて頂いた。
いずれは辞めるという気持ちで就職したものの、このお二方の下でならもっと長い年月学びたいなと思うほどだった。
しかし2年目、
かなり自分と相性の良くない上司が2人いる現場についた。
この時の僕と言えば全然仕事にやり甲斐が持てず、死んだ顔をしていた。たぶん人生で一番死んだ顔をしていた。
今イキイキ働いてる僕しか見たことない人に見せたいぐらい。笑
「1年目あんなにイキイキしていた垣花が顔面蒼白だ」という報告が本社まで届き、心配して本社の方が見に来たぐらいである。笑
これ会社あるあるだと思うのだけど、
上司次第で日々の仕事環境がガラリと変わってしまう。
(これに耐えられない僕はやっぱり会社勤めは向いてないなぁとその時改めて再認識)
僕はある程度ノビノビやらせてもらえないと才能が1ミリも発揮できないタイプで、
上司のやり方と合わず、完全にこの時の僕は仕事できない奴に成り果てていた。
【あ、このままここに居てもダメだ、全く成長できない】
20代の1年1年はとても貴重で絶対に無駄にしたくない。
という強い思いもあり、
元々は辞めるつもりだったので、
これはもう今辞めろというサインだな!
ということで、その会社を辞める手筈を迅速に進め、
“とりあえず3年”
を待たずしてたった1年半でその会社を辞めた。
転職してみて
ソフトバンクに転職し、
ずっとやりたかった営業職につく。
そこでは労働時間は半分なのに収入は前職より少し下がるぐらいだった。
時給で言うならば、ほぼ倍になった。
しかもそこで営業日本一になり、
今後の起業への1つの重要なステップとなった。
この時冷静になって思うのは、
あの時あの会社で俺は何やってたんだろう?
世の中は広い、
仕事もたくさんある。
なんでもっと早く辞めるという決断をしなかったのか、タイムマシンがあれば
「人の目なんて気にせず今すぐ辞めて、自分に合った仕事を探しなさい」
と言いたい。
転職に踏み切れない人の考え方
(転職に踏み切れなかったその当時の僕が考えていたこと)
安心安全から抜け出すのが怖い
1社目を辞めるというのは思いのほか勇気が必要だった。
転職してみたら、
「あ、なんだこんなもんか」
という感覚を掴めるのだが、
やっぱり会社勤めという安心感は想像以上に僕の腰を重くする。
年金や税金とかってどうなるんだろう?
確定申告って何?
とかこの辺りも不安になった記憶がある。
すぐ辞めて根性無しと思われそう(“とりあえず3年”という呪いのジンクス)
ここが一番僕の足取りを重くしました。
根性には自信があるので、
根性無しと思われることだけは絶対嫌だ、でも辞めたい、、、この葛藤を繰り返し最終的には
「将来誰もが納得する結果を出す!これしかない!」
と吹っ切って、
辞めるという決断に至りました。
お世話になった先生方や、地元に帰って同窓会とかで何て言うねん、、、そんなことも頭をよぎった覚えもあります。笑
大企業勤めというブランドを手放したくない
どこの会社に勤めてるんですか?
と聞かれた時や、
銀行口座開設時、
勤め先を書く時など、
大企業の名前を書く時は少し
「えっへん」
という気持ちが沸き起こる。笑
就職した際は、誰もが知る会社なので、宮古島のおじぃおばぁにも喜ばれた思い出がある。
それを手放すのは、少し抵抗が、、、
いやでもまあいっか。
僕の場合はこれぐらいだったけど、
人によっては結構大事かもしれない。
(例えば結婚相手の親に勤め先を話す時に大企業の持つ信頼力は120点である。それに対して”起業”はマイナス80点ぐらい…爆笑)
給料下がりそうで不安
「この会社を辞めたら、一生ここより給料良い会社には勤めれないぞ」
この会社を辞める時に、
同じ会社に勤める何人もの方からこのセリフを言われた記憶がある。
(大企業ならではかもしれない。)
僕の場合はこの言葉が一番、
僕に火をつけた。
【そう言って来た人たち全員の収入を20代のうちに抜く!】
実際、
その会社に60代まで勤めて一番上まで出世した時に得れるだろう収入は、現時点(28歳)にして軽く超えている。
おまけに労働時間はあの時の3分の1ぐらいに減らせている。
(そう思うと不安いっぱいながらも自分の決断を信じて突き進んで来て本当に良かったと、胸の内でガッツポーズ!)
向こう30年間の労働の後に得れる収入に20代の内に辿り着けたのは、僕の中で大きな自信となりました。
今になると、
僕の負けん気精神に火をつけまくってくれた方々には、一周回って感謝の気持ちでいっぱいです。
(相性合わない上司も居たけど、本当に大好きな上司も多かった)
ありがとうございます。
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まとめ
僕の勝手な考え方ですが、
人生かなーーーーーり長いですし、
20代なんて何十回転職しても良いと思います。
(むしろ30代も全然いける気がする!)
「会社に迷惑をかける」
という考えもありますが、
どちらにしても遅かれ早かれ辞めるのであれば、
長く働いて重要なポストについてから辞めるよりも、今辞めた方が会社に対しての迷惑も軽症ですむ、と僕は考えました。
僕の知り合いにも転職やクビを繰り返した過去を持つ猛者はたくさんいます(笑)が、
最終的に自分の個性を生かして
人並み外れた結果を出してる人が多いです。
(いやマジで多いです)
就職を結婚に例えるならば、
初めてお付き合いした人がそのまま結婚相手になるなんてかなり奇跡的だと思います。
(いるのはいると思いますが1%以下かと)
色んな人と過ごす時間を経て、
自分がどんな人間なのか、好き嫌いや、
自分の思い描く理想を把握した後、
一生付き合うパートナー(会社or起業orまたは別の形)を選ぶ。
それで全然良いんじゃないかなと。
未来のことを考えると、
年齢を重ねれば重ねるほど、
転職も起業も容易ではなくなってくるので、
後で逆転するチャンスがたくさん用意されてる20代のうちは、ガンガン攻めて良いのかなー、と。
僕は思います!
それに、仕事で悩んで自殺や鬱病もめっっっちゃくちゃ多い我々日本人。
命や健康より尊いものはない。
必ずどこかに自分と一番適合する場所があるはずです。
日本人全員がイキイキ働ける日が来ますように!
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