カフェ開業の道のり・リアルを暴露【売上の推移・メリット・デメリット】

売上

カフェの利益って年間いくら?

僕のやっている名古屋の飲食店や人材派遣の事業を抜きにして、純粋な佐久島のカフェだけの利益でいくと、

2018年現在、
人件費や原価、固定費などを引いて残る利益は、

20〜30代のサラリーマンの平均年収を2人分稼いでるぐらいでしょうか。
(あんまりジャストで特定されないために幅を持たせてます。笑)

それだけあれば全然良いじゃん!
と思う方もいるかもしれませんし、

リスクを冒してカフェ経営してる割にはそこまで…?
と思う方もいるかもしれません


ただうちのカフェは3〜11月のみの営業なので、
実質9ヶ月で12ヶ月分稼いでいることになり、

 

冬季12〜2月の3ヶ月間は長期休暇が取れている現状です。

島での商売、
ここに一番の魅力を感じてます!
ただ最初の1年目は来客が少なく苦労したこともしばしば。

1年目はお借りしたお金を返すことを最優先とし、節制の日々を過ごしていたのも良い思い出です。

(なんとか最初の半年で返すことができました)

2年目からやっと認知されて来て、

僕らも1年間の流れを一通り見て要領をつかんで、

 

3年目に入る今、
このぐらいの利益に至る。
という感じです。

と言っても、

島での暮らしはお金がかからなすぎるので、

利益はほとんど使わず貯金しています。

(資産運用に回しています)

売上の月別推移

かき氷がウリのお店なのもあり、
売上全体の約半分を夏の7.8.9月が占めています。

来島者自体も、7.8.9月が一番多いかと思います。

売上の曜日別推移

どこのお店もある程度そうだとは思いますが、平日より土日の方が圧倒的に来客が多いです。

GW、お盆休みは別格です。

佐久島は観光地なので特にその傾向が顕著で、日曜日だけで平日5日分の売上になることもあります。

なのでいつも天気予報を見ては、

土日だけは雨になるな〜(>人<;)

と願う日々です。

メリット

離島で観光商売を行うメリットですが、

集客が楽!

都会での商売に比べると圧倒的に楽です。

都会でお店を出すと何万件のうちの1件として埋もれ、集客が大変ですが、

離島で店を出すと、
約10〜15件ほどの中の1件になり、

来客がなくて潰れる
なんてことはよっぽど起こり得ないと思います。

 

ただ大繁盛を目指すのであれば、
それなりにいろいろと作戦を練らないといけません。

お客さんのテンションが良い感じ

都会でカフェに寄るといえば、
半分は日常生活だと思うのですが、

観光地なので、非日常気分を味わえるのが、
最初からそれなりに良いテンションで来られるお客様が多いです。笑

僕ら店員もよく話しかけられて、
楽しい時間を過ごしています。

18時ぴったしに上がれる

佐久島からの最終便は18時過ぎなので、
その船を最後に、日帰りのお客様は全員帰られます。

なので18時ぴったしには店を閉めて、
そこから夜の時間はゆっくり過ごせます。

デメリット

離島で観光商売を行うメリットですが、

買い出し大変

これは本当に大変!
週に1.2度島を出て買い出しに行くのですが、
毎回時間との勝負!

船の便は決まっているので、
それに合わせてお店に寄って、リストを買い漁る。

かき氷用の氷は家庭用の氷ではなく、ブロック氷をちゃんとした所で買うので、島の外で買うしかないのですが、

船の時間の直前に買わないと溶けてしまう。

氷を買って船に乗れなかった時には全部溶けてしまいます。

氷や食品の買い出し意外にも、
家具家電も運ぶのが大変!

本土にいた時は業者さんが持ってきてくれたり、設置までやってくれたりするけれど、

離島には来てもらえないので、
全部自分でやるしかありません。

天気に大きく左右される

都会で商売してても天気によって左右されることはあると思うけれど、

島での観光商売はその比ではない。

なんせ風が強いとフェリーが出ないし、
雨の日はほとんど島に来る人はいない。

なので僕らの店は3月〜11月は、
雨の日のみを休みにして、
曇りor晴れなら全日程空けるようにしています。

 

虫と雑草と格闘の日々

これ笑い事のようで笑い事じゃない問題で。笑

田舎あるあるだとは思いますが、

去年はシロアリが沢山出たり、

今年は店の軒下に蜂の巣が出来て退治したり、

店の中への虫の侵入は避けられないので、

その都度退治したり、

庭も手入れしないと荒れ放題になってしまうので、

草刈りや枯葉剤撒いたり、

その度に蚊に刺されまくったり。笑

書き出したらキリがないですが、

都会で遭遇する虫の4000倍ぐらいの虫と触れ合う日常が待っています。笑

 

【人間世界に虫がいる】

ではなく、

【虫たちの暮らす世界に人間が入らせて頂いてる】

 

そんな言葉が思い浮かんでくるほど、

虫たちは今日もあちらこちらで元気に暮らしています、

まあでも、

慣れます!

慣れるしかない!笑

絶対参加の行事が多い

行事と言ってもいろいろで、
運動会や学芸会などの賑やかなものもあれば、

草取りや神社の清掃、

海水浴場のサメネット張り、

消防団に入って毎月訓練、

観光協会の会議、

部落の会合、

などなど。

これまた都会とは比べ物にならないほど、

店の仕事以外での、参加必須の行事が多いです。

最優先で予定を空けないと行けない日が毎月ポツポツあります。

この予定の合間を縫って
名古屋出張の日程を決めています。
もちろん全ての行事に強制参加、
というわけではないのですが、

地域で商売をやらせて頂く以上、
その地域の活動には積極的に参加した方が良いですし(特に最初の何年かは顔を覚えて頂くためにも全出席)
それが礼儀かなと思っています。

なのでぶっちゃけた話、

地域の行事に全然参加する気がない人は移住してほしくない。。。

 

僕は苦ではないのですが、
朝早い行事も多いので、
人によっては大変に思うかもしれません。

まとめ

以上が、
佐久島で観光商売として、
カフェを丸2年経営してみての、
リアルな情報でした。

前インタビューされた時の記事もあるので、

コチラも参考になれば。

 

重複になりますが、

夏に集中して働いて、
12-2月を丸々休めることに最大のメリットを感じています。

(旅行好きにとっては最高!)

古民家カフェも土地も、
購入して所有しているので、
ランニングコストが大幅減なのも大きいです

(賃貸で借りてカフェ経営していた場合、店を閉めようが開けようが家賃は必ず発生するので「3ヶ月店を閉める」という行動には出にくい)

「離島・田舎暮らしに憧れている」

「古民家を改装してゲストハウスとかカフェをやりたい」

なんて言葉もちらほら聞くので、

よりイメージが湧くように綴って見ました。

【佐久島暮らし】に関してはコチラの記事を参照。

佐久島に移住して劇的に変わった10のこと【持病が治った話】

 

家族での移住者が増えて、

青くんの同級生・友達が、

佐久島でたくさん増えますように!

 

これからも出来るだけ詳しいリアルな内容を綴っていきます。