今回の星野リゾート旅はいつもの旅行とは異なり特別なお祝い旅行になりました!妻の父が還暦を迎えるということで、お義父さんを旅行に招待することにしました。お義父さんは旅行好きではありますが、星野リゾートは初めて。喜んでもらえるかドキドキしながら宿の方とも打ち合わせをして計画を立てたのでその様子もこちらに綴って行こうと思います。
目次
アクセス
〒922−0242 石川県加賀市山代温泉18-47
界 予約センター(9:00~20:00) 0570-073-011
名古屋の妻実家から車で向かいました。12月半ばで出発前まで雪の影響がないか心配していましたが、暖冬の影響もあってか逆に暖かく過ごしやすい天候に恵まれました。周辺が山間部のため天候によっては積雪や道路凍結の恐れがあるので冬季の旅行にはスタッドレスタイヤやチェーンお備えがあると安心かもしれません。また、電車でのアクセスも可能で加賀温泉駅からタクシーや路線バスで約10分と好アクセスです。
到着からチェックイン
ナビに登録して特に迷うことなく界加賀まで到着しました。山代温泉郷の一角にありわかりやすい場所にあります。駐車場の位置がわからなかったので正面玄関にいたスタッフの方から案内を受けました。施設の右側に無料駐車場があり35台とスペースも余裕がありそうなので安心です。
趣のある建物で素晴らしいです。紅殻格子が印象的な伝統建築塔なんだとか。入って右側の建物で靴を預けてスリッパに履き替え、カウンターでチェックイン手続きをします。子供用のスリッパも用意があるそうで、後ほど客室まで届けてくださいました。ao君スリッパを少し前に履いて歩ける様になったので嬉しそうでした^^
美しい加賀の伝統工芸品の展示に思わず目を奪われます。加賀水引の雪吊り。歴史ある建物の雰囲気とマッチしてより幻想的な雰囲気が演出されていました。
この様な和傘も素敵ですね〜季節が冬だったので雪の刺繍なのでしょうか。ギャラリーも兼ねているのでチェックインの間や時間があるときに見て回ると楽しめました。芸術家である魯山人の手がけた器などの展示もありちょっとした美術館に来た様な気分です。
荷物のお手伝いをして頂き、案内されながら連絡通路を通り別棟へ移動し、エレベーターで客室まで向かいます。
客室の様子
大きなガラス窓からは山代温泉の街並みが一望できます。ちょっとしたテラス席も用意されていて天気が良ければ湯上りにテラスで景色を眺めながら過ごすのも気持ちが良さそう。
危なそうに見えますがガラスパネルで囲われているので大丈夫です。部屋のシャワーもちょうどこの左側、窓から景色が見える様に設置されていました。もちろん使用時はブラインドで外から見えない様に工夫されていました。オムツが取れていないao君は客室のシャワーでお風呂を済ませました。シャンプー・コンディショナー・ボディソープなどはもちろん、お土産に持って帰れる界オリジナルの風呂敷、その中には歯ブラシ・ヘアブラシ・綿棒コットンなどのアメニティが入っていました。その他、ハンドソープ・クレンジング・化粧水・乳液・ボディクリームはポンプ式ボトルに入ってたっぷり用意されていました。
寝室スペースにはベットが3台。ao君が落ちない様に壁に寄せて用意して頂きました。加賀友禅をモチーフにしたパネルが素敵でした。
客室の説明を受けながら淹れていただいた加賀棒茶をいただきひと休憩。お茶菓子はきんつばが用意されていました。
星野リゾートさんが凄いのは、子供用品が手厚く用意されていること!オムツを捨てる密閉容器やお尻拭き、子供用歯ブラシなどがあらかじめ客室に用意されていました。子供用の作務衣(ママとお揃いの生地)はサイズを伝えると客室まで届けて下さいました。またリクエストしたらおもちゃも貸して頂き、ao君のブームの木製おままごとセットを借りることができ、客室内で飽きることなく過ごせたのでとても助かりました◎
その他、クローゼットには作務衣・足袋型の靴下・温泉用のカゴバック・羽織が用意されていました。温泉用のカゴバックは山代温泉の中央にある”古総湯”の利用の際、こちらを提示すると滞在中何度でも無料になる役割もあります。古総湯については後ほど詳しくまとめますね。
冷蔵庫にはミネラルウォーター以外は有料となりますが、ビンビールやジュース、お茶も用意されていました。温かい飲み物の茶葉やコーヒーのドリップパックは無料で用意されていました。
茶室でお抹茶を頂きながら歴史を学ぶ
お部屋で一休みしたら少し館内を散策。15:00~18:00の時間にはお茶室という場所でお抹茶と和菓子の振る舞いがあるということを聞き、そちらに向かいました。宿泊棟の庭の一部、右奥に佇む建物が茶室です。スリッパから用意されている外履きに履き替えて向かいます。
中に入ると着物を着た女性に迎えられました。和菓子を提供して頂き、その後お抹茶を頂きます。お抹茶を頂きながらこちらの茶室や界加賀になる前の歴史や建物のお話、掛け軸のお話などたくさん教えて頂きました。
宿泊棟が綺麗だなぁと感じていたらやはり新しく建てていて、その際にエントランスの建物とこの茶室は別々に離されたそう。約200年前の伝統建築を修復したものを利用し、国の登録有形文化財に指定されている貴重な建物の様です。漆塗りの天井など細部まで見ることができるので貴重な体験ができました。
トラベルライブラリーで旅にピッタリな本と出会い、庭を望みながら飲み物を頂く
宿泊棟一階、エントランスからの連絡通路と茶室がある庭のちょうど中央にトラベルライブラリーというスペースが設けられています。ちょうど施設内の温泉も同じフロアーにあり、温泉後の水分補給などにも利用しやすい場所になります。
地方の文化に触れた本や、界シリーズの売りである温泉についての本など様々な書籍が並びます。この旅で出会えた本を手にとって知識を深めていくと面白いです。ちなみに子供向けの絵本も用意されていたのでao君も遊べました。
冬に行ったので装飾も雪吊りで季節感が味わえ楽しめました。コーヒーは機械のボタンを押すと一杯ずつ出てくるタイプで用意されていました。湯上りに最適な冷たい麦茶、ティーパックのハーブティ2種もあり、気分に合わせて好きな飲み物を選び、いただくことができます。また、持ち運べる紙コップと蓋も用意されており客室に持って帰って楽しむことも可能でした。
山代温泉の核 古総湯 館内の温泉、2箇所の温泉で疲れを癒す
山代温泉はちょうど古総湯という温泉の建物を中心に温泉旅館やお店が立ち並んでいます。ステンドグラスの窓や九谷焼のタイルで彩られた古総湯は、明治時代の総湯を忠実に復元したもの。入浴方法も当時を再現し、洗い場は設けず湯をゆっくりと楽しむ造り。源泉100%掛け流しの湯を存分に楽しむことができます。源泉はとても熱いので触らない様にと案内を受けます。残念ながら温泉内は撮影禁止だった為、温泉後に立ち寄った同じ建物3階にある休憩所の写真を。お茶とお水が無料です。
通常だと古総湯を利用する場合1回500円の料金が発生しますが、界加賀に滞在中は無料で何度でも利用できます。客室にある温泉用のカゴバックを受付で見せるとスムーズに中へ通してもらえます。こちらにはタオル類がありませんので古総湯を利用する際はフロントに立ち寄ってバスタオルとフェイスタオルを宿で借りてから行きます。寒い季節は羽織、雨の場合は傘、入り口では草履を借りれますので客室からはバックだけ持っていけば良さそうです。
古総湯では洗い場がない為、顔や体を洗うことはできません。なので湯だけ楽しんだら界加賀の温泉を利用するといいです。こちらには客室同様、アメニティーが揃い、タオル類も用意されています。提灯が印象的な脱衣所。
誰もいなかったので写真を。内湯と露天風呂とシンプルな構造ですが、内湯には加賀伝統工芸の九谷焼が4箇所飾られ説明文も添えられているので温泉に浸かりながら楽しむことができます。また露天風呂を見ると金沢金箔で描かれた山々が美しく描かれています。露天風呂からは内湯の様子が見えない様なガラスになっているのでプライベート感があって個人的に好みでした。
脱衣所は湯上り処としても機能しており、こちらでは柚子シロップを用いてさっぱりとしたドリンクを楽しめたり、冷たいお茶、そしてアイスキャンディーが用意されています。湯上りにほっと一息、いいですよ〜
蟹好きにはたまらない!活ずわい蟹会席でタグ付き蟹を堪能する
一番のお楽しみが夕食の活ずわい蟹会席!お義父さんは旅好き・お酒好き・海鮮好きなので、様々な施設を比較してみましたが圧倒的にこちらの会席がお祝いという雰囲気にぴったりだったので、この宿に決めたわけです。気になるメニューはこちら。もちろん冬の季節しか味わえない蟹会席です!宿泊棟2階にあるお食事処で頂きます。
実は宿泊日の前に施設側からお電話を頂く機会があり、その際に今回は還暦のお祝い旅行であることを伝えると”赤いちゃんちゃんこ”の貸し出しが可能であるとご提案頂けました!記念にはなるけど1回きりに購入するのはなぁ、、と考えていたので無料で貸して頂けて嬉しかったです!ご本人は照れていましたが(笑)いい記念になりました^^また記念写真のタイミングも打ち合わせして下さり、ao君が愚図りだす前の乾杯時に写真をお願いしました。大人もお酒に酔う前でよかったかも(笑)
サプライズの演出が無事に終わり、ホッとしたところで先付けからスタート。最初から蟹〜!期待が膨らみます^^
焼き蟹はスタッフの方が横のテーブルで焼き上げてくださいます。蟹が焼ける香ばしい香りでたまりません。
焼き上がりがこちら!お好みですだちを絞って頂きます。甲羅には蟹みそが乗っており、スプーンで一通りすくって食べた後は日本酒を注いで甲羅酒!
こちらが作って頂いた甲羅酒。おちょこで頂きます。コレが最上級に美味しかった!!!あ〜また行きたい(笑)
途中で調理前のメイン料理しめ縄蒸しの蟹が登場!このように塩を染み込ませたしめ縄で巻き、その後冷まして塩味を浸透させて再登場してくれるそう!ワクワク!
活蟹のお刺身。氷水で締めるのでこのように身がプリプリになるのだとか。生の蟹は甘みが増してまた美味しい〜^^
aoくんには椅子と子供用の食器の貸し出し、ご飯と味噌汁はおかわり自由でした。持参した離乳食とちゃっかり大人に美味しい蟹ももらって満腹そう。この宿の一つだけ欠点を書くと食事処にお手洗いがなく、お酒でトイレが近い大人は何度も1階まで移動する羽目になっていました(笑)
蓋物の蟹の養老蒸し。全部蟹・蟹・蟹・・・贅沢ですね〜
活蟹と鰤のしゃぶしゃぶ。さっとくぐらすだけでOK。また一味違った美味しさで感激!
揚げ物も蟹で絹糸揚げ。まわりの衣がカリカリの食感で蟹とも相性抜群!普段ならお腹いっぱいのはずなのにペロリ。
メインのしめ縄蒸しが登場!綺麗に盛り付けられており、先ほどの調理前に蟹に巻かれていたしめ縄は甲羅の台座として使われています。すでに蟹を食べ過ぎて食べきれないかな〜?と思っても塩味が効いていてコレまた完食!全てに切り込みが入っていて食べやすかったです^^
お食事の提供時にはao君が長いご飯タイムに飽きてきた感じで愚図ってきていたのを敏感に察して頂き、「甘味は客室までお持ちしましょうか?」と嬉しい提案が!とっても助かりました〜!ここのスタッフさんは接客がピカイチでした!
客室に戻りしばらくすると、甘味が運ばれてきました。先ほどの赤いちゃんちゃんこ写真をフォトフレームにメッセージ付きで記念に頂くことができました!それから甘味にもチョコレートでメッセージ付き!凄すぎるサービス。
祝還暦のプレートに思わずニッコリ^^この宿を選んでよかった〜
実は妻はこの時妊娠中で事前に食事の相談をしていたからか、このようなプレートをいただき感激!僕の甘味にも12月が結婚記念日だったのでまさかの全員にお祝いチョコレートが乗っていて驚きました(笑)
ご当地楽『加賀獅子舞』は想像以上の迫力!
21:30〜トラベルライブラリーにて加賀百万石の勇壮華麗な武家文化を象徴する加賀獅子舞の演武を見ることができます。普段なら寝てるao君もちょうど興奮状態で起きていたので一緒に観ることができました。
大人でも圧倒される獅子舞の演舞。獅子舞に噛まれると無病息災が叶うと言われているそうで、ao君も泣かない様に優しく噛んでもらってました(笑)演舞が終わると記念撮影タイム。獅子舞も貸していただけて記念写真を撮っていただけました^^
その後はすぐに就寝。遊び疲れたのかすごい寝相なao君でした(笑)
あさごはんは”いしる鍋”で元気をチャージ!
朝ごはんも夕食と同じ2階の食事処でいただきます。ご当地の”いしる鍋”というお料理。朝から身体の芯から温まり良い朝食です。ao君は卵焼きが大好物なので喜んでいました^^ご飯とお味噌汁はおかわり自由でした。
エントランス横のショップは魅力的な商品がずらり
施設の玄関を入って右側にはショップがあり、フロントで購入することができます。こちらは茶室で提供された和菓子。お土産に買って帰ることもできて嬉しいですね。
金沢百万石ビールや加賀棒茶など珍しいご当地アイテムもずらりと並び、つい惹かれてしまいます。
お酒好きなお義父さんが途中、酒蔵で日本酒を購入していたのでつまみになりそうな海老煎餅もあって重宝しました。加賀伝統工芸品も作家さんが手がけた作品が多数並び、どれも素敵でお土産に最適でした◎
まとめ
僕自身がカニ大好きっ子なので、ズワイガニ会席が頭から離れません笑。人生最後の晩餐はここの蟹コースでお願いしたい!ってぐらいの満足度でした。毎年カニの時期に訪れたいです。
星野リゾートの接客はどこも安定していますが、その中でもこの界加賀は特に気遣いが優れていると感じました。「甘味は部屋にお持ちします」の言葉が、子連れ旅行にはどれだけありがたいか…^^;
カニの時期意外にも、北陸の幸を使ったコースが旬に合わせて用意されてるとのことで。愛知からそう遠くないのもあって、リピートしそうです。
界シリーズに初めて泊まるならこの”界加賀”とてもオススメです^_^